英語のリンキング(音がつながる現象)は、適当につながっているのではなく、「口の動きの無駄を省く」という物理的な理由で発生します。
大きく分けて、条件(ルール)は4つのパターンに整理できます。
リンキングが発生する4つの条件
1. [子音 → 母音](連結)
前の単語が子音で終わり、次の単語が母音で始まる場合、2つの音がくっついて1つの音のように発音されます。
- 条件: 語尾が子音 + 語頭が母音(a, i, u, e, o)
- 例:
Check it out→ チェッカウ (k+i+t+ou)Pick up→ ピッカップ (k+u)Far away→ ファーラウェイ (r+a)
ポイント: 子音と母音が合体して、あたかも新しい1つの単語のようになります。
2. [母音 → 母音](脱落・滑らかに繋ぐ w / y 音の挿入)
前の単語が母音で終わり、次の単語も母音で始まる場合、口の動きを止めずに滑らかに移るため、間に微かに w や y の音が挟まります。
- 条件 1(y 音が入る): 前の母音が「イー」「エイ」「アイ」など、口を横に引く音で終わる場合
See it→ シー(イ)ットI ask→ アイ(ヤ)スク- 条件 2(w 音が入る): 前の母音が「ウー」「オウ」など、口を丸める音で終わる場合
Go on→ ゴウ(ワ)ンDo it→ ドゥ(ウィ)ット
3. [子音 → 同系・同タイプの子音](脱落・同化)
同じ(または口の形が非常に近い)子音が連続する場合、最初の音は発音されずに「ため(間)」になります。
- 条件 1(同じ音):
Next to→ ネクストゥ(tが重複するので前を言わない)Bad day→ バッデイ(dが重複)- 条件 2(破裂音 + 他の子音):
p,b,t,d,k,gで終わる単語の後に子音が来ると、語尾の破裂音が消えます(無声化・破裂の破棄)。 Good morning→ グッモーニング(dの音を出さず息を止めるだけ)
4. [特定の組み合わせ](融合・変形)
特定の子音(特に t, d, s, z)の後に y(you など)が来ると、2つの音が混ざって別の音(摩擦音や破擦音)に変化します。
- 条件:
t+y→ 「チ」 (Nice to meet you→ ミーチュウ)d+y→ 「ジ」 (Would you→ ウッジュウ)s+y→ 「シ」 (Bless you→ ブレッシュー)z+y→ 「ジ(zi)」 (As you know→ アジュノー)
まとめ一覧
| 条件のタイプ | 起こること | 代表例 |
|---|---|---|
| 子音 + 母音 | つながって別の音に変化 | Check it (チェキット) |
| 母音 + 母音 | 微かに w や y が挟まる | Go on (ゴゥワン) |
| 子音 + 同系子音 | 前の子音が消える(間になる) | Stop playing (ストップレイイング) |
| t/d/s/z + y | 音が合体して変化(同化) | Did you (ディジュ) |
補足: リンキングは「意識して繋げよう」とするよりも、「息を途切れさせずに滑らかに発音しよう」とすると自然と発生するものです。